ハピナマコあれこれ
・目次
【はじめに】
こんにちは、アポロです。
普段はシーズン終わりにあげる構築記事くらいでしかこのブログを更新することはないのですが、世間情勢の関係で暇な時間が多くなってしまったので、前期使用して手応えを感じたハピナス+ナマコブシの軸についてもう少しお話したいと思います。
興味のある方はぜひお付き合いくださるとうれしいです><。
【軸の解説】
まずは、ハピナス+ナマコブシの軸について、軽く解説したいと思います。数値や覚える技についての話と前期の記事に書いた内容が中心なのでさらっと読み飛ばすくらいでもOKです。
種族値は以下の通り。
ハピナス 255-10-10-75-135-55
ナマコブシ 55-60-130-30-130-5
いずれも耐久方面に長けた尖った種族値となっています。特にハピナスの特殊耐久力は凄まじく、HDに努力値を振らず、特防に性格補正をかけずとも、C特化珠サンダーのダイジェットを2発耐えることができます。
このハピナスの特殊耐久に伴い、ハピナマコの並びでは、相方のナマコブシはHBに寄せた型で採用されることが多いです。技については、自分から攻撃する技を覚えないことが特徴的で、水浸しや毒々、守る、カウンター、自己再生あたりから選択されることが多いです。他にも優秀な補助技を多数覚えるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
ハピナスの型については、総合的な耐久値に重きを置き受けを行うことに特化したBD振りや、火力を持ちつつ居座れる範囲を増やしたBC振り、物理方面に対する役割を放棄し、本来の特殊受けの役割に特化したCD振りなど様々です。またタイプがノーマルタイプであり、技の選択肢も豊富なので、取り巻きに合わせて様々な型を選ぶことができます。
以上のように豊富な型選択の可能なハピナマコの並びですが、全ての型に当てはめてお話をしてしまうと、一貫性のない記事になってしまいかねないので、本稿では、私が前期使用した以下の型を前提にお話ししていこうと思います。
ハピナス@ヨプの実
特性:天の恵み
性格:図太い
努力値:H4 B252 C252
技:トラアタ 冷B 瞑想 卵産み
ナマコブシ@食べ残し
特性:天然
性格:図太い
努力値:H252 B252 D4
技:毒々 守る カウンター 自己再生
簡単にそれぞれの型の採用意図を述べます。
ハピナスは特性天の恵み+追加効果持ちの技で、有利対面で積極的に運要素を押し付けていく動きが強いと考え、上記の構成としました。サンダーのボルチェンから投げられるウーラオスやエースバーンを、トラアタ+ダイアタックで処理した際に、裏のサンダーを相手できるだけの体力を残すため、持ち物はヨプの実を選択しました。一応ダイマックスをせずともウーラオスの鉢巻インファやエースバーンの珠膝などは耐えるので、場合によってはダイマックスをせずに素でトラアタ連打も選択肢とすることができます。
ナマコブシには、対面したウーラオスをどんな型でも処理できるように、カウンターを採用しました。シーズン中盤はカウンターの枠に水浸しやバトンタッチを採用していましたが、いずれも強力だったので取り巻きに合わせて選択するのが良いと思います。持ち物は守るを絡めて体力管理がしやすくなる食べ残しを持たせました。
詳細
【ハピナマコの強み】
次にハピナマコの軸としての強みを、3つにわけて紹介したいと思います。
①対応範囲の広さ
②@1に選出するポケモンの選択肢の広さ
③型判別を目的とした様子見行動のしやすさ
順に解説します。
①対応範囲の広さ
まずはこちらをご覧ください。S14現時点でのシングル採用率ランキングです。
対戦相手がどういった型を採用しているか、また対戦時の状況や運要素などによっても左右されてしまうのですが、このランキングと私が前期使用したハピナマコの型を照らし合わせると、ゴリランダーとカミツルギ以外は、ハピナマコで浅く広く見ることができます。もちろんハピナマコ2匹VS相手の6匹で対戦するわけではないので、@1に選出するポケモン次第でより完成度の高い選出を組むことができます。
特に受け回しにおいてウーラオスに好き勝手にされない基本選出は、カバラキやポリドヒドなど他の受け回しにはない魅力と言えるでしょう。
②@1に選出するポケモンの選択肢の広さ
①で述べたようにハピナマコの並びで、環境上位のポケモンを浅く広く対応することができるので、選出の@1に置けるポケモンの選択肢も豊富です。
@1には、ハピナマコと一緒にサイクルを回し、より頑丈なサイクルを形成する駒を選出することはもちろんできますが、ハピナスの瞑想+トライアタックやナマコブシの毒々など、相手の受けポケモンを崩す手段も豊富なので、受け駒による崩しから通すポケモンを選出することもできます。
今シリーズのような同じプールで長い期間戦うシリーズにおいては、軸に対する理解が構築や立ち回りの完成度に繋がりやすいため、軸を変えずに環境に合わせて幅広い選出や構築を組める②の強みは特に活きてくると思います。
③型判別を目的とした様子見行動のしやすさ
これらはカイリューやボーマンダなどといった型を読み間違えると大火傷しかねないポケモンの相手をする際に特に有効になってきます。
ドヒドイデやカバルドンといった他の物理受けは、カイリューやボーマンダと対面した際に、龍の舞や珠特殊技などの相手の型や行動に一貫した安定行動は持ちづらいです。しかしナマコブシは特性の天然を活かしカイリューやボーマンダ対面で一旦守るを選択することにより、相手の型や行動を見てから次の一手を選ぶことができます。(龍の舞であれば毒or再生、特殊技であればハピナス引きなど。)
ドラパルトについては、身代わり持ちやダイホロウをケアするとこの限りではないので注意が必要です。(ダイホロウによるこちらのBダウンは特性天然でも無効化できないため。)
【相性の良い取り巻き】
前期の記事に書いたポケモンを書いても面白くないのでそれ以外から紹介します。
・ドラパルト
ハピナマコに弱点をつける格闘、草、電気を全て半減以下に抑えることができます。また特性すり抜けによってナマコブシが苦手とする身代わり持ちにも強くでることができます。鬼火や電磁波などの多彩な補助技によりハピナマコの受けサイクルを補佐できる点も強力です。
耐久に寄せてハピナマコで重めなゴリランダーやカミツルギ、エースバーンの引き先とするも良し。初手DMからハピナマコで詰めにいくも良し。
・ガラルヤドキング
ハピナスの役割分散をしつつ、炎技や地震をもつことで、ハピナマコが苦手なナットカグヤやショック持ちのウツロイドなどの相手をすることができます。特性再生力によってサイクル適正が高い点も◎。
【おわりに】
いかがでしたでしょうか。受けの並びのなかではまだまだマイナーなハピナマコですが、決してスペックは低くなく、1人でも多くの方に触って欲しいと考え、この度本稿を執筆致しました。この記事をきっかけに少しでもハピナマコの魅力が伝われば幸いです。ここまで触れなかったけど見た目や語感も実はお気に入り。
ご質問・ご感想などは@mesprit_no48lまでお願いします。
ここまで読んでくださりありがとうございました!