【はじめに】
こんにちは。アポロです。
S9お疲れさまでした!
今回は、自身初となる構築記事を書かせていただきました。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
また、今回の構築を組んでいくにあたって、S7シングルレートにおいて1位を獲得されているえびかんさんの構築を大いに参考にさせていただきました。まだ読んでいない方は、下にURLを貼っておくので、そちらの記事も是非一緒に読んでみてください。(えびかんさんには許可を頂いております。)もっとも、自分なんかの記事を読んでくれるような方の中には、えびかんさんの記事を読んでいないなんて方はほとんどいらっしゃらないと思いますが(笑)。
ebikann.hatenablog.com
↑えびかんさんの記事のURLです。
【使用構築】
【構築の経緯】
まずは、構築の経緯から説明させていただこうと思います。
自分は、ポケモンのレーティングバトルを始めて以来、受けループや受けサイクルなどの受け気質な構築を好んで使用してきました。しかし、このような受け気質な構築が向かい風となっている現在のUSM環境では、S8 のように極端に受け気質な構築の刺さりが悪いシーズンでも、勝てるような構築を扱えないと、安定して結果を残していくことは難しいと考えました。そこでS9では、いつものような受け気質な構築ではなく、ある程度攻めっ気のある構築で戦っていくことを決意しました。
と、考えてはみたものの、いきなりを軸とした積み構築や、
を軸とした対面構築などは扱える自信がなかったため、自分が比較的得意とするサイクル戦を行いやすくて、かつS8の終盤から増え始めていた
に強い
を軸とした構築を組んでいくことを決めました。
まず軸となるの採用は確定。次に、
を数値で受けに来る
や、
、
などを起点にできて、かつ
とセットで相手の
や
などへの回答となるリフレク瞑想
を採用。次に、電気の一貫を切ることができて、かつ
をタイプで受けに来る
や、
、
などに比較的強いHDギロチン
を採用。次にこの3体に一貫しているゴースト技への引き先になり、かつKP上位の多くのメガシンカポケモン達と互角に殴り合えることを評価し、
を採用。次にサイクルパではどうしても不利をとってしまう相手の積みサイクルに対するコマとして、ストッパー性能の高いトリル呪い持ちのAB
を採用。最後にここまでの5匹だと、相手の鋼ポケモンや
に対する対策が薄いこと、パーティ内に最速130族を抜けるポケモンがいないことが気になり、スカーフ
を採用。このように6体の並びは決まりました。ちなみにこのような工程で組んでいった本構築ですが、結果として
という選出が一番多かったため、記事のタイトルは「ヒトムレヒレグロスサイクル」としています。それでは、個別解説に入っていこうと思います。
【個別解説】
メタグロス@メガストーン
意地っ張りH28A228S252
アイへ/冷パン/アムハン/バレパン
本構築の軸です。
努力値はえびかんさんの記事の調整そのまんまですね(笑)。ミミッキュにアイへを打って怯まずに霊Zで飛ばされたら運負け主張しましょう(笑)。
PGL上では25%程度となっている(S9最終更新時点)意地っ張りで採用している理由は、端的に言うと、自分が現環境においてを採用するにあたって、陽気で採用することにあまりメリットを感じられなかったためです。自分は、現環境で
を陽気で採用することで得られるメリットとして、地震を採用することによって、
同士のミラーにおいて優位に立てること、
や
の上から岩技を打てること程度しか思いつきませんでした。本構築では、裏のポケモンとの兼ね合いもあり、地震も岩技も採用を見送ったため、意地っ張りでの採用となりました。Sラインも、最速
や
、準速
など最低限抜いておきたいラインは抜けていて、Sが足りないことによる不自由はあまり感じなかったため、意地っ張りでの採用という選択は間違っていなかったと思います。
アムハン持ちのを使用するのは今期が初めてだったのですが、アムハンを切った
では打点を持ちづらい
や
に対して打点を持てたり、
や
で
を見ているようなパーティに対して、イージーウィンを収めることができたりと、非常に使い勝手は良く感じました。オニゴーリに対しても、自らSを下げバレパンと合わせて上からも下からも殴れるようになるため、勝率は良かったです。
バレパンは裏のや
の地震、
のオバヒなどで削れた
や
を縛れるのが強かったです。
Sを削っているため、の大きな強みであるアイへの三割怯みを押し付けられる範囲が狭まるのは少し残念でしたね(笑)。
1メガ1Zという本構築の構成上、このポケモンを選出しないとどうしてもパワー負けしてしまいやすいため、極端に刺さりの悪い構築以外にはできるだけ選出するようにしていました。選出率は1位。
カプ・レヒレ@残飯
図太いH252B196S60
波乗り/ムンフォ/リフレクター/瞑想
所謂ロリコンレヒレってやつですね(笑)。有名な調整です。
が不利をとる
や
に対して優秀な引き先となってくれました。一定数存在していた剣舞なりパン
に対しても、剣舞なりパンをかなりの乱数で耐えて、返しの波乗り+
のバレパンでそれなりの乱数で落とすことができるため、何もできずに3タテされるということは少なかったです。
また、リフレクター+瞑想によってとのコンビで、相手の
のような並びにも比較的強く出ることができました。
のような並びに対して
1体でそれなりに相手できる点もgoodでした。
とのコンビで
の相手をする機会も多かったです。
選出率は2位。
ヒートロトム@スカーフ
控え目C252S252D4
オバヒ/ボルチェン/めざ氷/トリック
誕生日プレゼントとして大学の友人に貰っためざ氷理想個体。
このポケモンは、高い先発性能を武器に、広い範囲で活躍してくれました。交換技持ちのスカーフポケモンはやはり使いやすいですね。
ボルチェンで相手のサイクルに圧を掛けたり、周りのポケモンで削って相手のポケモンたちが消耗した後に、オバヒで相手のサイクルを破壊するという動きがシンプルながらも強力でした。
上のの紹介のところにも書いたのですが、
とのコンビで
の相手をすることも多かったです。しかし、
に対しては、相手の炎技を1回しか受けることができなかったり、こちらのボルチェンで1発で相手を落とすことができないため、どうしてもサイクル負けをしてしまうことが少なくなかったです。
トリックはを受けに来る物理受けポケモンにスカーフを押し付けてやろうと思って採用したのですが、裏からメガやZを持ったポケモンが出てくることに怯えてしまい、あまり打つことができませんでした(笑)。トリックの枠を鬼火にしてみたりするのも面白かったかもしれません。
スカーフ持ちかつ、現環境で比較的透かされやすい電気技や、打った後にCが2段階下降するオーバーヒートを採用しているため、簡単に起点にされることのないよう慎重な技選択をすることが重要でした。しかし逆にそういった点に気を使い、裏のポケモンでもしっかりと起点回避のためのケアをしてやることができれば、種族値こそ控え目なものの、決してスペックの低いポケモンではないように感じました。
選出率は3位。
グライオン@毒々玉
慎重H244D252S12
地震/ギロチン/羽休め/挑発
自分が最も使いやすいと思っている地面枠です。長いこと受け系統の構築を使っていたので、やはり高速回復技を持ったポケモンは安心感がありますね(笑)。
レート1900くらいまでは地震ギロチン羽休め守るといった恐らくHDとしてはテンプレとなる技構成で使っていました。しかし、そこから先のレート帯で頻発するであろうレート差マッチに対応するためには、絶対に勝てない構築を作るべきではないと考え、このような技構成となりました。主に受けループや754さんパなどの
入りの構築や、
入りの構築に対するメタですね。
しかし、守るを切った弊害は意外にも大きく、低下力の氷技を持ったポケモンに対するHPの管理が難しくなったり、入りの構築に対する勝率が下がってしまったことが問題点となりました。
入りの構築はまだしも、
入りの構築とはほとんどマッチングすることがなかったため、思い切ってそういった構築を完全に切って、守るのままにするという選択もアリだったかもしれません。
選出回数もあまり多くなかったため、このパーティを改善するならばこの枠だと思います。
選出率は6位。
カビゴン@混乱実
意地っ張りH148A4B252D100S4
恩返し/地震/リサイクル/鈍い
調整は混乱実カビゴンのよく見るやつですね。
上の構築の経緯の部分にも書いたのですが、あたりの環境トップメタのメガシンカポケモンと互角に殴り合えるのがとても強かったです。(
は割と怪しいですが(笑)。)これらのメガシンカポケモンの他にも、このポケモンが現環境で互角に殴り合える範囲はかなり広かったように感じました。スペックが高い割にはまだまだ対策の薄い構築が多かったので通しやすかったです。
毒や叩き、拘りトリック、不意の高火力技など、パッと思いつくだけでも対策は少なくないですが、その分それらをしっかりとケアすることが出来れば、とても強力なポケモンだと感じました。S9最終更新の時点では、PGLのKPランキングでは52位にいるこのポケモンですが、正直もっと増えてもいいのではないかと、今シーズンこのポケモンを使っていて強く感じました。
しかし、どうしても被弾回数が多くなってしまう分、急所や追加効果による運負けは多かったです。できるだけ被弾回数を減らしながら立ち回ることが、このポケモンを使う上では重要に感じました。
選出率は4位。
ミミッキュ@ミミッキュZ
意地っ張りH164A156B188
じゃれ/影打ち/トリル/呪い
普通のABです。個体は自分が今まで使っていたものをそのまま流用しましたが、AB
ミラー意識で少しSを振るべきだったかもしれません。
や
が相手の積みアタッカーに対して、比較的隙を見せやすいため、ストッパーとして採用したこのポケモンはなかなかに重宝しました。
構築単位で重たいは
のトリル→呪いから
もしくは
に繋ぐことで対処していました。
また、こちらのと相手の
の対面を作ってしまった際の一応の引き先にもなります。しかし、相手もそれを読んで、格闘技や積み技を打たずに、鋼技から入ってくることも少なくなかったため、安定はしなかったです。それでも不利な対面を択まで持ち込むことはできるため、相手の
に対する多少の牽制にはなっていたと思います。
と合わせて終盤増えつつあった
の対策となっていた点もgoodでしたね。
選出率は5位。
【選出】
・基本選出→
・対→
@1
・対→
@1
・対受けループ→
・対→
【重いポケモン、キツイ並び】
・メガリザードンY
上のの紹介のところでも書いたように、相手の炎技でゴリ押しされてこちらのサイクルが崩壊し、そのまま負けてしまうという展開が多かったです。
また検定のできない自分は、相手のパーティに
がいるだけで、
or
+
という選出を半強制されるのもしんどかったです。
・火炎玉ミロカロス
黒い霧持ちに対しては、突破手段がのギロチンくらいしかないです。
のトリックで頑張ってスカーフを押し付けるか
のギロチンでお祈りしましょう。
・ペリラグ+ナットレイ
雨パがそもそも少ないこともあって、この選出をされたことはありませんでしたが、恐らく厳しいと思います。に呪いがなければ、
で無理やり呪いを積んで突破。
に呪いがあったら
に
を合わせてギロチンで無理やりサイクル破壊するしかないでしょう。
・ヤミヌケ+エアームド
どう頑張っても崩せないです。おとなしく降参しましょう。にステロがなければ相手からの有効打もないため、
でクルクルしてれば、もしかしたら時間切れを狙えるかもしれません。やったことないからわからないです(笑)。
【最終結果】
TN…アポロ
最高最終レート…2153
最終順位…22位
祝ボスラッシュ出場可能圏内!
自分としてはできすぎた結果となりました。
とは言っても、分不相応な結果であることは自覚しているので、これからも精進していきたいと思います。
【最後に】
改めて皆さんS9お疲れさまでした!
自分としては、最高レートを150以上も更新でき、またシーズンを通して様々な方と交流を深めることができ、大変満足のいくシーズンとなりました。
構築も、自分が今まで作ってきたものの中では、一番完成度の高いものが作れたと思います。
S10はS7~S9のように大学の長期休みが重ならず、満足のいくようには潜れないかもしれないですが、やれるだけ頑張ってみようと思います。
長くなりましたが、ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました!